Chet Bakerの「Candy」が(・∀・)イイ!!
皆さんこんばんは
珈琲・紅茶専門店 トゥルネラパージュです
今日は久しぶりにおススメの1枚を紹介します
Chet Baker(チェット・ベイカー)の「Candy」です
Chet Baker死去の3年前、1985年にスウェーデンのレーベル「ソネット」の図書室で録音された作品で、晩年のChet Bakerの魅力を十二分に楽しむことができる1枚です
ピアノ、ベース、トランペットのドラムレストリオで非常にリラックスしたムードの演奏を楽しむことができるとても良いアルバムです
Chet Bakerといえば、若いころは甘いマスクと、中性的な歌声で人気を博しました
が、しかし、そのルックスとは裏腹に、たびたびドラッグ絡みのトラブルに巻き込まれ、米国のみならず海外公演先のイタリアでも逮捕され、さらにドラッグが原因の喧嘩に巻込まれて歯を折られてしまい(トランペット奏者、ヴォーカリストとしては致命的・・・)、演奏活動の休業を余儀なくされたそうでこの間には生活保護を受け、ガソリンスタンドで働いていたという噂まである破滅型のミュージシャンでした
個人的には、若いころのChet Bakerは好きでよく聴いていましたが、晩年はどうも痛々し過ぎて聴けないなぁ・・・
と感じていたのですが、この「Candy」を聴いて180度考え方が変わりました
決してハリのあるサウンドではないですが、妙な緊張感があり非常にスリリングなのに、なぜか聴いていると落ち着く不思議な作品です
丁度良い「枯れ具合」なのです
一度、この「枯れ具合」にはまってしまうと大変で、中々抜け出せなくなってしまいます
以前紹介したLee Morganの切れのある若々しい「Candy」も良いですが、Chet Bakerの退廃的な「Candy」もまた素晴らしいものですよ
この作品の中で、唯一「Candy」のみChet Bakerのボーカルが聴けます
御世辞にも「上手い」とは言えない彼のボーカルですが、妙な「巧さ」があると僕は感じています
ちなみに曲の後半でスキャットをするわけですが、ここがまた聴いてて恥ずかしい(笑)
でも不思議と何度も聴いてしまいます
興味のある方はお気軽にスタッフまでリクエストしてみてください
それでは、明日も皆様のご来店、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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